島根県大田エリアの旅、二日目。
(一日目の前編はこちら→★)
石見銀山の一角にある温泉津温泉で一泊した翌朝、早起きしてスッピンのままタオル片手に旅館の外へ。
湯治場として評判の由緒ある温泉津温泉には、外湯が「薬師湯」と「元湯」の2カ所あります。
どちらも源泉に一切手を加えていないそう。
まずは「薬師湯」。
少し熱めのお湯は、少しずつ慣らすと浸かれるぐらいになります。
大正レトロな建物の1Fにお風呂があり、2Fからは休憩スペースになっていて、屋上に上がると温泉津温泉街が見渡せます。
続いて「元湯」。
こちらは"まちの銭湯"という雰囲気。
「熱め」「やや熱め(と言っても熱い)」に分かれていて、熱くない方で身体を慣らして熱い方へ、と番台のおばあちゃんに言われたけどさすがに無理でした。
どちらの外湯も抜群に泉質が良く、化粧水をつけなくてもお肌がもちもちしっとり。
脱衣場でおしゃべりした地元のおばあちゃんも元気でお肌つるつる。
「のがわや旅館」へ戻り朝食を済ませたら、いよいよ世界遺産・石見銀山へ。
鉱山とともに発展した大森の町並みを散策。
女性ライフスタイル誌のパン特集に載るほど人気のパン屋「ベッカライコンディトライヒダカ」は、プレッツェルが有名。
他にもいろんな種類のパンが次々と焼き上がってきて、目移りして困るほど。
しっかりパンを買い込んだら、かき氷でひと休み。
実はこのかき氷が美味しすぎて、町並みを散策した後、もう一度戻ってきてリピートしてしまいました。
次に立ち寄った「群言堂 石見銀山本店」は築170年、約300坪の古民家を改装したライフスタイルショップ。
生活雑貨だけでなく、洋服、寝具など幅広いアイテムが揃っています。
ギャラリーとカフェも併設されていて、私たちはここのカフェでランチ。
「夏の里山おむすび」は、小ぶりなおむすびが3個。
とうもろこしバター、焼きおむすび、塩むすび。
小鉢は、夏野菜の揚げ浸しジュレ、
お味噌汁は、トマトとズッキーニのかき玉味噌汁。
夏野菜を使った優しい味付けのお料理と、目の前の窓から見える中庭の緑に癒されました。
再び大森の町並みを散策していたら、どこからか笛の音が。
近くの公民館のような場所で、「石見神楽」の公演をやっていました。
演目は出雲神話でも有名な「八岐大蛇」を題材にした『大蛇』。
迫力満点の石見神楽を、地元の小さな子供達がかぶりつきで観ているのがなんとも微笑ましい。
そしてこの旅の締めくくりは、2007年に世界遺産登録された石見銀山遺跡。
「間歩(まぶ)」と呼ばれる坑道跡がこのあたりには大小合わせて600箇所も点在しているそうで、私たちは「龍源寺間歩」へ入ってみました。
入口に近づいただけで冷気を肌に感じるほどで、中に入ってみると、外の暑さがウソのようにさらにひんやり。
銀鉱石を採掘するための坑道は、人が通れるぐらいの道が奥深くまで続いていて、これを人力で掘ったのかと思うと改めてその凄さに圧倒されます。
縄文時代の「三瓶小豆原埋没林公園」、江戸時代の「石見銀山」、大正時代の「温泉津温泉」。
大田エリアには、歴史的に価値のある資源がたくさんあります。
心静かに歴史に想いを馳せてみてはいかがですか。
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■薬師湯
島根県大田市湯泉津町湯泉津7
0855-65-4894
入浴時間/土日祝 6:00-21:00 月-金 8:00-21:00
無休
■元湯
島根県大田市湯泉津町湯泉津ロ208-1
0855-65-2052
入浴時間/6:00-22:00
無休
■ベッカライコンディトライヒダカ
島根県大田市大森町ハ90-1
0854-89-0500
営業時間/10:00-17:00
定休日/水・木
■群言堂 石見銀山本店
島根県大田市大森町ハ183
0854-89-0077
営業時間/10:00-18:00
定休日/水曜
■石見銀山 龍源寺間歩
島根県大田市大森町
0854-89-0347