バイナです。
先週、東京在住の仕事仲間2人と私の3人で、夜ごはんを食べに行きました。
いつもは私がお店を選ぶけど、今回は東京の人による広島クチコミグルメ情報。
「だったら絶対、瀬戸内のお魚でしょ。」
そう思って訊いてみると、
「レアビーフカツがイチオシらしい」とのこと。
俄然興味が沸いてきたので、早めに仕事を片付けて、向かうは流川。
細長い店内は、カウンターがずらりと並び、奥に小さなお座敷。
カウンターの奥に3人肩を並べて座り、メニューを見ると、値段が一切書かれていない。
財布の中身を思い浮かべつつ、ドキドキオーダースタート!
1品目は、大将おすすめの「ウニクレソン」。
ほぼ生のクレソンにかかった特製タレが美味しくて、「実はウニが苦手」とその場でカミングアウトした東京男子も、これならイケると満足顔。
2品目は「魚サラダ」。
名前だけ読むと、ちぎった野菜にお刺身用の魚が散らしてある「シェフのきまぐれシーフードサラダ」をイメージしたけど、違った。
お造り用のブリで野菜を巻いて食べるという、なんとも贅沢仕様。
3品目は「ズリ天」。
広島で「ズリ」と言えば「あ、砂ずりね。」とすぐにピンと来るけど、東京の人には「ズリ」と言われてもピンと来ないそう。
丸のままの砂ずりと一緒に、爪楊枝に刺してあるのは、まるごとにんにく1個。
「にんにく、どうされますか?」
なんてこと、事前に訊かれたりしません。
「こうしたら絶対美味しい」を貫き通すスタンスです。
4品目、いよいよ真打ち「レアビーフカツ」の登場です。
「レアビーフカツ」には1人前とハーフがあり、私たちは3人連れなのに、注文すると「ハーフでいいね。」と勝手に決められてしまいましたが、出されたお皿を見て納得。
3枚のビーフカツには、少し塩で下味がつけてあるので、1枚はそのまま、2枚目はレモンを搾って、3枚目は粒マスタードを乗せていただきました。
「柔らかーい。」「いくらでも食べられそう。」を互いに言いあい、調子に乗ってさらに2品追加オーダー。
5品目「炙りしめ鯖」は、バッテラができそうなぐらい立派な片身。
普通出てくるしめ鯖って、もっと量が少ないはず。
遠慮し合い譲り合うことのないしあわせ。
そしてラストを締めくくったのは、「焼豚マントウ包み」。
豚まんを想像していたら、出て来たのがこちら。
「想像どおり、豚まんだね。」
そう、思うでしょ。
違うんです。手前のは豚まんの皮だけ。
奥に見える豚の角煮を、切込みの入った豚まんに挟んで、はみ出させて食べるのが正解。
コンビニとかで売っている「豚角煮まん」の「角煮、もっともっと大きかったら食べごたえあるのに。」をストレートに表現した大胆な一品でした。
いろんなお店を食べ歩いているグルメな東京の人たちを唸らせた、今回のお店がこちらの「旬肴」。
巷では「創作料理」という言葉が親しまれて久しいけれど、これこそが本気の、というか本能のままの「創作料理」。
通りに面した1Fなのに、見逃してしまいそうな間口の小さいお店でしたが、とくに男性には喜ばれそうなラインナップと雰囲気ですよ。
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旬肴(しゅんこう)
広島市中区流川町4-22
Tel/082-242-1041
営業時間/18:00-2:00
定休日/火曜日